秋が遠いような暑さ
- 花えみか null
- 9月9日
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残暑の候

秋の野や庭先で、ふんわりと丸みを帯びた緑の姿を見かけることがあります。これは「箒草(ほうきぐさ)」。別名「ホウキギ」や「コキア」とも呼ばれる一年草で、夏には鮮やかな緑、秋には真紅へと色づく姿がとても印象的です。
箒草はその名の通り、昔は乾燥させた茎を束ねて「ほうき」として使われてきました。
また、箒草の実は「とんぶり」と呼ばれ、秋田名物の食材として知られています。小粒でプチプチとした食感は「畑のキャビア」とも呼ばれ、和え物や寿司の彩りとして親しまれています

秋が深まる頃、庭先や花壇で鮮やかな朱色をまとう「ショウジョウソウ(猩々草)」。トウダイグサ科の一年草で、緑の葉の先端が赤く染まり、まるで紅葉が部分的に舞い降りたような独特の姿を見せてくれます。
実は私たちが「花」と思って眺めている赤い部分は、花びらではなく「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一部。花そのものは小さく目立ちませんが、この苞が赤く色づくことで植物全体が華やぎます。クリスマスのポインセチアと同じ仲間で、よく似た特徴を持っています。

鉄砲百合は細長い花をすっと横に伸ばし、凛とした姿を見せます。真っ白な花びらの奥には黄金色の雄しべが輝き、清楚でありながら力強さも感じさせます。純潔・清浄の象徴として、冠婚葬祭など人生の節目にもよく用いられてきました。
鉄砲百合の花言葉は「純潔」「甘美」。香りも豊かで、風にのって漂うその清らかな芳香は、夏の日に涼やかな安らぎをもたらしてくれます。
🌞残暑が厳しいです。
皆様、体調崩されませんようにお過ごしください。